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◆デザインはコミュニケーションツール

デザインの仕事をしていると、具体的な依頼での相談から、何かの会合での雑談のレベルまで幅はありますが、企業経営者の方から、デザインが重要であることは解るけれど、デザインは難しいとか、よく解らないといった話しを聞くことは珍しくありません。

デザインのアウトプットが色や形での表現であることから、難しいアートに対峙するかの様に身構えてしまうところもあるのかもしれません。また、ワタシが専門としているプロダクトデザインとか工業デザインと呼ばれる『モノの姿形』を扱う分野は、デザイナーの存在数自体がグラフィックデザイナーやウェブデザイナーと較べると少ないこともあり、話しをする機会がなくてよく解らないという方もいらっしゃるようです。(「デザインが難しい」とは別に、「プロダクトデザイナーとどこで出会えばいいか困った」という話しもお聞きします。こちらは、また別のエントリーで書いてみようと思います。)

確かにデザインのアウトプットは形や色、表面処理、テクスチャーといったもので構成されていますが、そのアウトプットが生み出される過程には『理屈』があります。なぜなら、デザインは表面上の「化粧」の為にあるのではなく、モノやサービスの価値を伝えるコミュニケーションツールであるからです。

コミュニケーションツールである以上、特にビジネスの場においてはデザインはデザイナーだけのものではありません。経営者から販売の現場の人まで、皆が『使う』ものなのです。大企業とか中小企業とかの企業規模も関係ありません。むしろキャラクターを明確にすべき中小企業の方がデザインを活用することが重要とも言えます。デザインそのものはデザイナーに任せれば良いけれど、ちゃんと使わないとモッタイナイ。

そこでは経営トップやマネジメント層の人たちは、個人的な好き嫌いではなく、自社のビジョンや『らしさ』と照らし合わせて”意図を持って” 表現手法を選ばなければなりません。その意図があるから、エンドユーザーに接する現場レベルの人たちも「なぜこんなデザインなのか」が話せるようになる。もちろん、デザイナー側は皆が『使う』ためのサポートも行います。

 

1年前からアイティメディアの『MONOist』というサイトで、『クルマから見るデザインの真価』という連載記事を執筆していますが、ここでは少しでも『デザインを使う』ということを意識してもらうきっかけになればいいなと、カーデザインの解説というよりデザイン活用の事例として記事を書いています。よろしければご一読ください。

最新の記事の題材は、ルノーが新しいデザインコンセプトを使って何を変えていこうとしているのかというものとなっています。

 

◆伝え方を変えようとするとデザインの表現も変わる

アイティメディアでの、今年1つめの連載記事が公開されました。今回はルノーが展開している新しいデザインコンセプト『サイクル・オブ・ライフ』についてです。
販売する市場環境が変われば『らしさ』の伝え方も変えていくという内容です。

→ 記事【ルノーの新デザインコンセプト『サイクル・オブ・ライフ』はなぜ生まれたのか 】はこちらから

 

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※出典:Groupe Renault

 

※デザイン活用やデザイン開発についてのお問い合せやご相談は、お問い合せフォームをご利用ください。