新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

2019年も、様々な皆様との協業により製品開発に関わらせていただきました。同業社(者)の皆様と同様に、プロダクトデザイン(工業デザイン)の仕事では公表できないプロジェクトも多くありますが、少し2019年を振り返ってみると次のような感じでした。

まず個人の移動手段であるクルマ・モビリティデザインの分野では、前年からの引き続きのプロジェクトとして、電動車いすとスーパーカーのカスタマイズという、ある意味両極端のモノの製品開発に関わらせていただきました。

この両者、一方は身障者の方の為の福祉機器、他方はホビー用のクルマという見方をすると、全く毛色の異なるものの様に見えます。しかし、デザイナーとしてものづくりに関わってみると意外とそうではありません。

ユーザー個人が愛着を抱く移動の為のモノという視点で観ていくと、種類は異なるけれどその本質には共通するものがある、と関りが深くなるほどにその考えは強くなっていくのを感じた1年でした。どちらのプロジェクトもこの後の段階で大きな問題が起きなければ、2020年は世の中に商品として送り出されていく予定です。

次に他のプロダクトデザインの分野においては、B to Cとしては、最初の製品開発・商品開発の時から関わらせて頂いているファイルシステム『NOUQUE』の新製品でのバリエーション展開を担当させていただいたほか、B toB と B to Cの中間ともいえる、電気工事技師の為の計測機器のデザイン提案などもお声がけをいただきました。

毎年のことではありますが、2020年もまた新しい出会いやご一緒するものづくりを楽しみにしています。

皆様にとっても2020年が良き1年となりますように。そして変わらなぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

KH-iD/林田 浩一

写真は横浜・山下公園での、元旦の初日の出。

残念ながら、きれいな初日の出とはなりませんでしたが、雲の隙間からチラリと太陽が顔を出す直前、測ったみたいに多くの鳥が飛び始めたのが印象的でした。自然の中で生きる鳥の感覚は凄いなぁと思いましたが、我々ニンゲンも良いタイミング動ける、というのは大事ですね。今年も頑張りましょう。